はみだしコーナーに書いた事について
塩崎みあき

またまた、しょうこりもなくどうでもいい事をかかせてもらいます。

とにかく本が作りたくって、はみだしコーナーに企画のお知らせなんかを書かして頂いた。いきなりすぎてびっくりされた方もいるかと思われるが、それ以上に気付かなかった方のほうが圧倒的に多いだろう(笑)

本当はサイトとかもつくって、自分の今までの作品なんかも公開してやった方がいいのかも知れないけれど、いざ作ってみると、なかなか出来上がらなくって、もどかしくて、フライングではみださせていただいたのだ。

私は日本語の表記が好きだ。
漢字、平仮名、片仮名の入り交じるタイポグラフに美を感じる。
街に溢れている色々な文字を見ると自然と文字の書体やスペーシングなどを確認してしまう。

そして、日本語は赤くて齧ると甘いあの果実のことを『林檎』『りんご』『リンゴ』で表すことができる。
それらはそれぞれ、微妙にちがったイメージを内包している。
その微妙に違うものたちというのは形容しがたいものなのだけれど、それこそがポエジーであると考えている。
だから、言葉に厳密性がある詩が私は特に好きだ。
ちょっと言い換えるとポエジーは単語にあると考えてる。(本当は自分の内側にポエジーはあるのだけれど、要するに単語にポエジーを感じるという事かな?)文章にしなくてもただ『林檎』と書くだけで詩になるということだ。けれど、それではあまりにもストイックすぎるので、あとはテクニックで読めるものにしていくのだ。
たまにテクニックを頭ごなしに嫌う人がいるけれど、文章を作る事自体が詩を作るための最大のテクニックだと思えばそこまで嫌う事も無いんじゃないかって、あまのじゃくなことを思ってみたり。

私は詩集および詩誌の編集をした事が無い。(俳句はあるけれど)なので、今回の企画では、新しい何かが開けるのではないかと、内心期待している。

そんなわけでみなさんよろしくお願いします。


散文(批評随筆小説等) はみだしコーナーに書いた事について Copyright 塩崎みあき 2011-11-21 23:54:35
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