めくるハム
灰泥軽茶
電気を点けたまま眠る私は悪い私
そんなに暗闇が怖いのか
目を閉じると赤みを帯びた光が
明滅を繰り返しやがて意識が
闇へと落ちていく
突如の覚醒
闖入者が横切る
やかん頭で
かたっかたっと沸騰している
混沌 渦巻 深淵
忘却 泡沫 浮遊
ハムが一枚一枚剥がされるように
眠りから覚め
眠りから覚めを繰り返す
薄いハムは綺麗に宙を回遊している
混沌 渦巻 深淵
忘却 泡沫 浮遊
夜の記憶から朝の気配へ身体が反応し
朝の目覚め共に精神も覚醒する
自由詩
めくるハム
Copyright
灰泥軽茶
2011-11-17 00:46:35
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