去って行った男たち
森の猫

木枯らしが吹き

去って行った男たちを
つらつらと思う

あったかい口づけ
厚い大きな手
柔らかな髪
広い背中
甘い匂い

熱くなる
ほめ言葉

リフレインする 声
声 声 声



振られたのは
あたしなのに

よい事しか
残っていない

不思議

あたしの全部は
去って行った男たちに
作られたものだ


人恋しい 季節

性懲りもなく
また

想いを重ねる

あたし




自由詩 去って行った男たち Copyright 森の猫 2011-11-16 10:48:17
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