梅干しデカ
吉岡ペペロ
小皿に食べかすの
干からびた梅干しがのっていた
なぜか醤油の渇いたぶつぶつのシミもあった
これ、おまえの食べかすやろ、
ぼくがそう言ったらきみは笑った
俺、梅干しデカやから、わかんねん、
きみは想像以上に笑いつづけた
そのあと
あのことを聞いたのだ
男の歌うファドがながれていた
小皿に食べかすの
干からびた梅干しがのっていた
なぜか醤油の渇いたぶつぶつのシミもあった
これ、おまえの食べかすやろ、
ぼくがそう言ったらきみは笑った
自由詩
梅干しデカ
Copyright
吉岡ペペロ
2011-11-15 23:28:27