旅と月と雨蛙
梅昆布茶

きみにメールを送る

会社でたまさか遭遇した雨蛙の写メそえてね


いつまでも距離の縮まらない亜空間を超えて

ぼくの小さな宇宙船は緑色に飛翔するんだね


カエルgoods好きの君は

僕があげたバリ島のカエルを

ワゴンRに吊るして

ボタンとビーズのカエルをキーに付けている


きっとカエルはぼくの化身

ほんとはぼくがカエルの化身なのかもしれない


限りなくワープし続ける僕は緑の宇宙の迷い子


いつか一緒にライブに行った時にメンバーのカエルのTシャツを

欲しがって怪訝がられてた君がとても可笑しかったよ


メコンデルタを下る彩色された船のうえからきみが手を降るのが見える


僕は岸辺でてを振りかえしながら

アルデバラン星系のカエルの捕獲などをかんがえているし


バリ島のカエルの守り神はほらごらん

呆れた笑顔で微笑んでいるのだもの
















自由詩 旅と月と雨蛙 Copyright 梅昆布茶 2011-11-13 03:09:25
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