強引なヴィヴィッド
洞野いちる

ただ流されるままに
生きてきた

モノクロ つまらない世界
蹴飛ばした石ころ
水面に映るオレの顔 歪ませる

まるで意思のない
操り人形だね

望むものは全て
両手をすり抜け
握り締めたものは
愛のない人生(さだめ)

ならばオレも
気ままに生きるさ
美しいものを愛し
いつだって本気にならない
上辺だけの愛求め
今日も愉しもうじゃないか

カラフル 強引なヴィヴィット
照らされる世界
常夜の空に太陽が 微笑んだ

満たされるはずのない
操り人形だった

それを君は見事
壊してくれたね
握り締めたものは
陽だまりの笑顔

ならばオレも
気ままに生きるさ
過去(むかし)に捉われずに
未来だけを見つめていこう
確かな愛を求めて
今日も君の為に歌おう

ふたりの歌を
春風に乗せて……


自由詩 強引なヴィヴィッド Copyright 洞野いちる 2011-11-08 17:54:58
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