夜明け
菜穂
一日の始まりは
闇に混じりし時の歌
魑魅魍魎が帰りし世界に
夜露に濡れた 土の香漂う
この世界は
また再び訪れる 戦いに染まってゆく
人の世の 儚き夢
狂おしく抱く 愛情と憎しみ
伝わらぬ思いは
今日もまた 儚く散るのみ
空を見上げる人々の
迷いは心駆け巡り
幾万の物語は
どこかで終わりを告げている
羽音響かせ 飛びゆく鳥達
想いは果てしなく続いている
あの空の向こうまで・・・
朝陽射すまで
しばし闇の音に耳を澄ませて・・・
自由詩
夜明け
Copyright
菜穂
2011-11-07 14:54:32