蛍光灯
もずず


空だとか
雲だとか
風だとか

宇宙の真ん中で

なんだかよく
立ち止まる

胸を突き破って
手が何かを
ほんの僅かな何かを
掴みたがっている

刹那
涙が溢れて
また目的の何かを見失う

蛍光灯の一本が
切れかかっているのが目に入り
こっちの世界へ引き戻された

わかってるよ
嘘だと
たくさんの嘘があったのだと

くたくたになった脳みそは
まだ休まない

大きく伸びをして
携帯電話を閉じよう

わあと
叫びたくなる衝動
堪えたら

また涙




自由詩 蛍光灯 Copyright もずず 2011-11-07 02:04:38
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