秋の秘め事
未有花
二人して並んで座る公園のベンチに印す秋の秘め事
お手紙にほのかに香るスミレの
香
(
か
)
可愛い人とからかっちゃ嫌
セーラーの襟にはらりと舞い落ちた紅の使者秋を運んで
お揃いのリボンを髪に結んでね二人だけの秘密の印よ
鍵盤を滑る指先鮮やかに綺麗な旋律恋を奏でて
「お姉さま」何度も呼んで確かめる憧れの君は学園の薔薇
サンタマリア乙女は祈るひそやかにロザリオにそっとくちづけをして
短歌
秋の秘め事
Copyright
未有花
2011-11-02 09:17:42
縦
この文書は以下の文書グループに登録されています。
黄昏遊戯