一葉
あ。

はだけた空の向こう
だんだんと透明になる秋の模様と
そろりとかき回す
乾いた、みどりいろ


やがて
脱ぎ捨てていく
いちまい、
いちまい、
はらはらと、
はらはらと、


心もとなく佇んでいる
木枯らしを拾い上げた
その手のひらが
少し湿った気がした


悲しくはなかった
嬉しくもなかった
ただ、
息づいていた


自由詩 一葉 Copyright あ。 2011-11-01 11:19:26
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