中略
かんな


現実はどこまでも
不確かだから
その愛し方を教えてほしい



これはあくまで想像だけれども
わたしやその他の女性を抱くとき
あの人はことばの風景の中にいて
女というひとつのことばを
必死になって探索していたんじゃないだろうか



半透性の内膜は小ぎれいなおもいばかりを浸透させる



難しいことばばかりつづれない
だからわかってほしい
なんて感傷をいつも抱いている
簡素なことばばかりを吐けば
どこかでだれかと
いつでも繋がれるような気がしていた



名前はいらない
思い出せないまま
呼ぶことの意味さえ放棄して
今日このまま
あの人を忘れようとおもう




自由詩 中略 Copyright かんな 2011-10-31 15:42:13
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