夜の迷いごと
菜穂

必要とされない自分の無力さに
幾度泣きあかしたことだろう

与えてもらうばかりで
何も与えられない自分は
生きる意味すらないんじゃないかと
苛まれる日々も多かった

いつか誰かにとっての
必要なものになりたいと
思い続けていたけれど

自分の居場所すらつかめない私には
幾度悩んでも
得られない答えかもしれない

何かが足りないんだろう
何が足りないんだろう

求めているんだろう
求めてばかりなんだろう

何が違うんだろう
何かが違うんだろう…


自由詩 夜の迷いごと Copyright 菜穂 2011-10-29 20:08:15
notebook Home