詩的・ヴァカンス
甲斐マイク
最愛の司書は
ある日いなくなり
こわれにくいおもちゃの列車に
かれ一人がすわっている
ところで
かれは9月の犬の
裸体の靴音が聞こえないほど
燃えてしまっている
ああ 間もなく 終点
円錐に切り取られた変な駅
階段を降りるモデル
そして、
白壁の配置
それは「アナロジイ」そのもの
自由詩
詩的・ヴァカンス
Copyright
甲斐マイク
2011-10-27 17:50:32