奇跡をかます こと
桐子

孤独を意識して
寝られなくなって
だんだん眠くなっていく その夜に
いつの日か明け方が
来る日が あるのだろうか

大体そっぽ向いて
つれなくして笑っている
そんなあなたに日が差すことは
あるのだろうか

なんでも分かるわけじゃない
でもなにもかも知らないわけでもない
つゆほどもそう思ってないような顔で
あなたは笑う
たぬきもいいところ だと思う

それなりにつらい
しかしなにもしないわけじゃない
ではつらいときはどうするのか
奇跡が起こるのを待つのか

つらいことがあるんだ
だからどうしようもないんだ
どうにかなるのなら
うれしい
とても

お願いできるかい
きみに
あなたに

奇跡を

かます こと


自由詩 奇跡をかます こと Copyright 桐子 2011-10-26 00:41:19
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