ひかりのわたがし
灰泥軽茶

夜が少しあけるまえ
わりばしを一本もって君と山へ出かけよう
山の頂上について東の空から太陽が昇りはじめたら
わりばしを二つに割って一緒に
風に漂う生まれたひかりを
くるくるまわしてわたがしをつくろう
そのまま食べても美味しいけれどそのまま持ち帰って
畑に刺して置いておくと夕方には
こがね色のブロッコリーになっているよ
それをさっと茹でて手作りのマヨネーズと和えて食べれば
思わず心の底から
「あぁ、幸せ、幸せ」
と呟いてしまい
君も思わず心の底から
「あぁ、幸せ、幸せ」
と呟いてしまうよ
まぁそれだけのことなんだけれど
明日も早起きして山へでかけよう


自由詩 ひかりのわたがし Copyright 灰泥軽茶 2011-10-24 00:02:59
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