いなす
桐子

つぎつぎ打ちかかってくるものは
軽くいなして進むけれども
一発がつんとくるものには
少々てこずる

後悔はしない主義
後悔を後悔してるだけだが
しかしやりきれないときは
おれも月を見上げるしかない

前に進むこと
それが至上のこと
そう思ってるが常だもの
しかし立ち止まると死ぬなんて
思いこみかもしらん

慣れない思考に頭が戸惑う
うっすらと霧がかったような
脳裏のスクリーン
曇りを拭き取りたいが
頭に手を突っ込むか

いっそ
潔く諦めて
後ろを振り向くのも
いいのかも知らん

忘れられんのなら
もう曇りの晴れることなら
なんでもやってかにゃ
いかんのかも知らん


自由詩 いなす Copyright 桐子 2011-10-23 17:39:02
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