鼓動
菜穂

死ぬまでの鼓動の数が決まっているのなら
私の命は幾ばくか

狂った心臓は早鐘のごとく鳴り響き
アンバランスなココロは悲鳴を上げた

むき出しの傷口には
塩を塗り込む奴らがいる

荒れ果てたココロには
自分の流した血が滴る

泣き叫ぶ声は
人々の平和な声にかき消され

見て見ぬ振りの
正義が堂々と主張する

表と裏と
光と闇と

すべては虚栄
すべては偽り


自由詩 鼓動 Copyright 菜穂 2011-10-22 22:20:03
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