流れゆく心
菜穂

雲が流れるように
私の心も留まることなく
常に流れ 常に薄れゆき
地上を眺めているのだろう

多くを求める人間には
幸せを感じる時間などなく
小さな幸せに 気づこうともしない

あぁ、もっとまじめに生きていたらと、
空を見上げ ため息一つ・・・

くわえ煙草に缶コーヒー
風が吹いたら眼を細め
宙を舞う枯れ葉に視線を落とし
煙が目に染み 涙がポロリ

振り返れば何が見える?
今の自分か幻か
くだらない事に捉われた
無様な自分がそこにいた


自由詩 流れゆく心 Copyright 菜穂 2011-10-20 15:46:23
notebook Home