とどのつまり
……とある蛙

ところで
我々は何をすべきなのか
なぜ図書館が涙を流しているのか
うまい奴はたくさんいたが
非の打ち所が頭には入ってこない。
などと奇妙な唇が呟く。

さては
眼前の靄を凝視する
なぜビル街は彷徨しているのか
賢いホームレスはたくさんいたが
臨時雇いの派遣は数が減らない
その分給料は増えない。
などとこねくり回している頭が冴える。

とどのつまり
振り向いた背後に迫っている
ポルシェの霊柩車と山高帽を被った運転手
白手袋がまばゆいが
柩の中の自殺者には見えない
などと人生の幕引だったりする。

極めて個人的な川べりの風景
川べりに葬儀場 セレモニー会館
道を挟んで冥土喫茶
素足の太ももミニスカートで冥土
お帰りなさいませ
と 楽しいセレモニーで

あえて
享楽と真摯な祈りが
意外と近い街の中に
合掌する老婆に冥土
慈悲深く ほほ笑む風俗嬢
と政治の純潔さを語る
土建屋の市議会議員が
救世主なのか
時代は変わり
自称プロの政治家の時代
あくまでも自称
政治家にプロはいない
政治屋とは違う。

とても悲しい結末なのだが、
それを変えることができない。
変なプライドの塊の集団


自由詩 とどのつまり Copyright ……とある蛙 2011-10-19 13:08:54
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