幽体もこもこ
灰泥軽茶

空をじぃっと見上げ目を閉じると

もこもこと雲が生まれて

意識が雲の流れを追って

ゆっくりと動き離れていく

少し流されていくとあちこちに

以前の自分の意識が再生され

もこもこと私を満たしていく

はっと気がついて私はここにいるはずなのだが

それが果たして本当に今現在の私なのか

わからなくなり、また空を見上げ目を閉じる





自由詩 幽体もこもこ Copyright 灰泥軽茶 2011-10-18 23:37:03
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