Assなき暴走
花形新次
俺はうんざりしている
ジャパニーズドリームなんて
どこにもありはしないんだ
奴らは真実に目を瞑って
ガムシャラになって
突っ走っている気になっている
贅沢な食い物を爛れた臓物に詰め込んだり
蝶のようなドレスを脂肪の塊に巻き付けたり
誰よりも早く最新式のマシンを手に入れて
呆けた脳みそにマニュアルを叩き込むことが
奴らにとっての最高なんだ
俺はごめんだ
夢中になんてなれないぜ
分かりきっているんだ
すべてまやかしでしかないことを
てめえのものにしたところで
結局のところ
何ひとつ満足しちゃいないのさ
シンディ
俺は消えてなくなろうだなんて思わないよ
それはおまえがいるからさ
おまえのワイルドなテクニックに掛かっちゃ
絶望の余り呼吸困難に陥った男達だって
そのアルコールとドラック漬けの臭い息を吹き返すに違いない
シンディ
俺はおまえとの繋がりのなかで
自分の存在意義を見出せるんだよ
いやそのなかでしか生きられないんだよ
だからシンディ
お願いだシンディ
蟻の門渡りからAssに至る
前立腺という名の栄光のハイウェイを
刺激してくれないか
ずっと遠くに見える
あの地平線が
決して届くことのない
あの地平線が
この手の中にすっぽりと収まるような
あの感覚を
もう一度俺に味合わせてくれないか
ベイビー、俺は刺激されるために生きているんだ
ベイビー、刺激されないとどうにかなってしまいそうなんだ
ベイビー、刺激されれば俺は疾走できるんだ
ベイビー、真実に向かって疾走できるんだよ
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パロディ詩