祝祭
まんぼう2

薄い春を透かして
透明な雲雀は歌い
浅い海では大蛤が
長い舌を伸ばして
むせ返る蜃気楼を
吐きだしている

遠い空では
砕かれた者たちが
陽射しを照り返し
鋭く突き刺そうとする


自由詩 祝祭 Copyright まんぼう2 2011-10-15 07:10:10
notebook Home