花火
梅昆布茶
ふうわりとした優しさを想ってせつなくなりました
花火のように夜空に打ち上がりたいのです
仕事帰りにバイクを駐めて観てました
鴻巣の花火大会でした
彼女も対岸で車を駐めて観てました
いっしょに夜店のたこ焼きを食べたかったのです
彼女と唄った天城越えも過去形なのでしょうか
花火はふうわりと夜空に拡がって消えてゆきます
彼女が消えないように
彼女のメールがまた来ますように
僕の唯一の武器は
FENDERの古いアコギ
僕の世界のカギは
ゆるんだ時間に
ぶらさがっています
僕の頭の中を素粒子が突き抜けて
彼女の音色を奏でます
空にまた花火が打ち上がって
僕と彼女は
違った場所で
同じ花火を観ています