ビーズ
やや
ティールーム 星をひとさじ入れ混ぜて ひとくち 甘い、苦い、甘い
切り口から こぼれ落ちるのはビーズです ぽろぽろころころ 赤赤赤赤
夏が来る 迫る暑さと怖い日々 日に照らしては 忘れて隠して
お風呂で 静かに育ってる 湿ったタイルに 張りつくサナギ
何を見て 何を言葉にしてみても うっすら手垢がついた新品
普通電車 うとうとしながら感じてた 隣に座った いつかの思い出
終着駅 止まらず過ぎる 8両編成 車掌だけが 知ってる線路
同じもの選んで違うサイズ買い 手を繋ぐ度に 傷付く指輪
その書類なんの為だか分からない 紙には無力な素材です
約束は守るため でも破るためにもあるのです だから要らない
君の元に罪はひとつもないような存在全てが罪のような