だれ
乾 加津也

       きおくも れんが色になれば
     なくなるばかりの   公園のベンチは
   にじんで消えて ●     ●そぼ濡れ枯れる
  潮のわかれに ●         ●つめたさが湿って
 海はみえても ●           ●古傷をかけおりた
いってしまう  ●            ●(  )ところで
かきけして   ●            ●   センダングサが
 大切なほんとうを●          ● お辞儀をひとつ
  だれかがぼくの  ●       ●まえに自転車で
   いつだってそう         ながしみたとき
      超能力の養成中   そこには猫が
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自由詩 だれ Copyright 乾 加津也 2011-10-08 22:50:17
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