ジプシー
梅昆布茶
果てしない時を超えて
異次元の狭間を抜けて
白い夜にたどり着くまで
愛を照らす何かに飢えて
僕らはジプシー
繋ぎ止めて
まいあがって
憎しみあって
抱き締めあって
それでも
緩くほどけるジプシー
スカートの切れ目のなまめかしさを
理由のない悲しみを
あたらしいスニーカーの眩さを
大事に生きるジプシー
創世記の神話に震える
涙の河に溺れる
愛しさに狂う
愛を喪う
それもジプシー
循環する摂理のなかで
一回だけの夢を見て
息を殺して
何かを抹殺して
死ぬのがジプシー
唄え全てのために
意味を有する不完全に
愛をめぐる冒険に
血を流す潔さに
旅は永遠に終わらない
愛は何時だって成就しない
僕は変わらない
だって
君のために生きている
ストーカーだもの