携帯電話
はだいろ
無人島に
たったひとつだけ持って行くもの
迷わず携帯電話を選んだ
無人島は完全に電波の圏外だった
ぼくはそんなことはかまわなかった
都会にいても
ぼくの携帯電話が鳴る夜なんてなかった
アドレス帳をたどると
どうしても思い出せない名前がある
その名前に電話をかけてみる
自由詩
携帯電話
Copyright
はだいろ
2011-10-07 21:06:10