ぽーんサンダル
藤鈴呼
突然の雨にも 驚かなく なった頃
君を また 送迎する朝が やって来た
君が 車を降りた 瞬間から
世の中は 日差しに 満ち溢れ
スーパーに入る頃には
傘なんて ビーチパラソルに
思えたくらい
部屋に 戻ってから
カーテンを開けて ゴミ捨てに行った
以前 見たコトの有る おばちゃんが居る
誰かの袋を開けて ごそごそやっている
不審に思って居ると
目の前に
ぽーん と 何かが 飛んで来た
暑い日は サンダル
雨あがりの 歩道
飛び出した 水滴が 冷たい
あと少しで 当たる処だ
次々に 飛んで来るのは
プラスティック
ははーん 仕分けしてんのね
でも 汚いプラは 逆に 迷惑じゃね?
てか、お前が それを するなよ!!
他人の廃棄物を 漁る 気持ち
浅ましい 心
何に 非難する?
正しいことに?
正しくないことに。
何処に 避難する?
無言の 境地に?
狂言の 狭間に。
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