給料日 
服部 剛

コンビニの銀行にカードを入れたら 
先月よりも数日早く、今月の給料が入っていた 

新たな職場に移っても 
相変わらずの安月給ではあるが 
ATMの画面に増えた金額を見た時 
今迄とは違うずしっとした重みがあった 

一ヶ月という日々の舞台を 
どれだけ本当の自分でみたしてゆくかに 
比例する、給料日の歓び 

今夜、僕は安月給の入った茶封筒に 
「いつもありがとう」と書いて 
両手で嫁さんに、渡そうと思う。 






 


自由詩 給料日  Copyright 服部 剛 2011-10-06 23:11:55
notebook Home