雨降り
黒髪

退屈なときだ
光る石がずっと雨に濡れている
こけおどしの証明
君のいない雨の日
しぶきを跳ね上げてもひとりぼっち
さみしいのにはもう飽きた
日干しの洗濯物の匂いが恋しい
だからここで踏ん張るんだ
だからここで過ごすんだ
一生会えないって事もないだろう
他人の顔をあなたが見せても心にひとすじ涙が流れるだろう
悲しみのしずく
地面に染み込んでいった


自由詩 雨降り Copyright 黒髪 2011-10-05 08:56:29
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