口がムズムズする
さすらいのまーつん
口がムズムズする
黙っていられない
うるさく思うかもしれないけれど
これが僕の性分なんだ
君にも責任はある
だって そんな素敵な言葉を 紡いでおいて
黙っていろという 法はないだろう
愛とか 夢とか 幻滅とか 葛藤とか
普段は 退屈な日常の中で
うたた寝ばかりしている こっちの心に
触れてきておいて
こんな風に 漣を立てておいて
こんな風に 僕の心を捕まえておいて
うめき声1つ 上げるなというのかい
ケツに画鋲が刺さったら 飛び上がらずにいられるかい
僕は堪え性がない方だ
まあ多分 ある意味まだ子供なんだろう
感じやすい心に 滑りやすい口
僕は 鼻からずり落ちそうなメガネの奥で
君の綴った言葉を 追いかけている
投げられてきたボールを
打ち返したいと思う
そう、確かに虚栄心がある
奇麗事も 言うかもしれない
だけど時々は その場の空気を読もうなんて
柄にもない努力を することもあるんだ
でも 長続きはしない
でしゃばりなのさ
目障りな ニキビみたいに
仕方がないんだ
口が ムズムズしてくるから