首都高の向こうに
番田
誰からも何もとがめられることもなく
俺は生きてきた気がする…
遠い街で酒を飲み干して
中古の車を飛ばしていた
どこにいくというわけでもなく
そこで何をするというわけでもなく
ラジオから流れるリズム&ブルースを鳴らしていた
(昔良く口ずさんだメロディー
(俺はいつもふざけてばかりいたっけ
ビールからこぼれ落ちる泡のように
あいつはツバを飛ばしてしゃべっていた
トカゲのおっさんは…
仕事はもう決まっただろうか
わからないけれど俺も明日がわからない…
少なかった貯金も底をついている
どこに行くわけでもなく
いつまでも俺は車を飛ばし続けている
自由詩
首都高の向こうに
Copyright
番田
2011-09-20 02:14:24
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