はざま
subaru★
茜の空と群青の海
私は その間に行きたくなりました
赤紫の間は 空でも海でも陸でもなく
名の無い存在で
寂しげのような 楽しげのような
所謂 人間に似てるのでしょうか
私が地を叩く足踏みが 滑稽で
間の下の海が嘲笑います
風の便りが 「海の色と貴方の顔色が似ている」と嘯きますが
海が私を映してる水鏡なのか
私が海を映してる姿見なのか 定かではありません
なんて 空想を間の上の茜に描いてみては
進まない足踏みだけの雲の群れから
「早くしろ!」と クラクションを吠えられるばかりです
無造作に作った紙飛行機を
あの間に投げてみたくなりました
勢い余って 広大な茜を契りました
夕空が慌てて 夜の支度を始めます
何かが変わろうとしています
あの間から覗かれていた
閉塞の世界が一転 一つのキッカケで変わっていきます
あの夕陽が沈むように