裏の挿し木で
yuugao

追加の勘定を弾ませて帰る還り道。
黒ずんだ木の隙間から
偽者のような、嘘のような小動物。

伺い知れないでいるのは
どことどこの
どちら様だろうか。

挨拶を証明するような時期は
とうの昔の、その先にある事だと思っている。

語尾に引き連れているものから
「時間は金なり」とでも口ずさみながら
軽やかに察してもらえるのなら
小動物であろうと
大動物であろうと
○動物であろうと
とくに構いやぁしないのに。


自由詩 裏の挿し木で Copyright yuugao 2011-09-11 21:19:04
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