自室にて
yuugao
四の並びを避けたい一心の
番狂わせな四隅の角。
帯状の試験管に潜む
冷たい仕打ち。
隔たりに、突き上げられている事実は
送り手の番に
どうしても従ってくれない。
注意が反れてしまったせいで
上着の裾を
四隅の角に引っ掛けてしまう。
隔たりを四隅で囲ってしまえば
自ずとここが
幾つかの内の
そのまた
そのうちの
ある形へと移行していく。
死角へ回り込めないと諦めてしまえば
事実もまた
何かを諦めたかのように
幾分、静かになってくれるのだった。
自由詩
自室にて
Copyright
yuugao
2011-09-10 23:58:04