再生
つむ
そは純なる夜明けの色彩を湛え
鍾乳洞のごとき我が体内の昏がりから湧
き上がる有機の湖
薄くすきとおった魂の衣を押し上げ
いびつにも愛(かな)しき人の子の輪郭を
つくる預言の海流
我が生命の焦土の底から
ゆらめきほとばしり
罪の地層にしみわたる薔薇色の夕立
水没した鼓動の遥か上方にて
小さな丘に築かれた神殿は暫し沈黙し
地平はうすあかき光線にて歌を始める。
自由詩
再生
Copyright
つむ
2011-09-10 17:11:14