ようこそ、バードランドへ
subaru★

ようこそ、バードランドへ
螺旋階段をネジのように
巻いて巻いて降りると
忘れていたオルゴールが軽快よく鳴り出した

休まる音色が耳に割り込んで
握りしめてた拳が 段々と緩やかに開いて
掌の顔が笑っていた

不夜城 眠りを知らない宴
光 吸い込まれていく時間旅行
此処は二十四時間営業

時刻表は肌掛けに仕舞って
身を任せよう 水のように 
方向幕が真っ白なんて気にしない

知らないほうが
なんだか幸せ
分からないほうが
なんだか痛快

ここはバードランド
不可思議な世界へようこそ
ここはバードランド
不可思議な空間へようこそ

ハスキーボイスのカナリア・シンガー
ぬくもった音色のリレーが未来にまで飛ぶ
シャンパングラス片手のバックミュージシャン
寝れない子のトランスを少しだけ呼び起こす

枕は置いて席に着こう
眠れない人達の宴
寝巻きのままで席に着こう
眠れない人達の宴

クチバシから零れ落ちる歌声
それはママの子守唄
くすぐられてる笑みが溢れる
それは赤ん坊の夢心地

いつでも開いてる不思議な扉
此処だけ不夜城 不思議な空間
寝れなくなったら いつでもおいで
眠たくなったら 戻っていきな
 
いつもかたわらにある バードランド




自由詩 ようこそ、バードランドへ Copyright subaru★ 2011-09-09 18:05:41
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