親父の四季
梅昆布茶

不細工な親父にも人並みに四季は巡る

ただ親父には微妙な四季の移ろいを感じ分けるだけの感性がない
知性もないあるのは水虫と借金ぐらいだ
夏はあじ〜
冬はさぶっ

しか言わない

語彙が少ないのも
彼らの特徴だ

花見や紅葉狩りもけっこう好きだ
酒があるともっと良い

くだをまくこともあるがその節は
適当におだてて酔い潰してその辺に転がしておけば良い

大丈夫
基本的にじょーぶなのだ

ときどきステテコ姿で近所を散策したりするが気にしないでほしい

犬か猫だと思えばいいのだから

たまに交尾をしたがってもあいてにしてはいけない

間違って子供ができたら子供がかわいそうだ

ときどき傷つきやすい年ごろだからなんてほざくがほっておけば良い

馬鹿は治らない

でもときどきは猫じゃらしかなんかで
遊んであげて
ほしいとおもうのだ



自由詩 親父の四季 Copyright 梅昆布茶 2011-09-08 10:59:53
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