花キリン


寂しさの種をいつ蒔いたのだろうか
知らないうちに芽が出て
大きな葉っぱになってしまった

失敗したなと
悔やんだことはたくさんあったから
その実が心情という畑に
落ち零れたのだろう

小さな不具合は種から進化するもの
とすれば寂しさの種は
どんな不具合に成長したのだろうか

繕いながら種の形を作ってきた
その過程で切って捨てるものがあっても
それには勇気が必要だった

だから葉っぱの陰に隠れるようにして
寂しさの類が
笑い出すのを待っている


自由詩Copyright 花キリン 2011-09-07 06:30:09
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