逸脱
草野春心
胸に抱いた
ちいさな逸脱を
きみは、
そっと足もとにこぼして
かなしげな
落ち葉のように重ね
どこか、
もっとかなしげなところへ
届こうとした
あのくるおしい秋の日
見えなくなるくらい
高くへ
自由詩
逸脱
Copyright
草野春心
2011-09-05 18:20:26
縦