わたしの憧れは
ずっと　あなたでありました
ずっとずっとあなたであります
いまでも
なぜだか
あなたは
わたしの
憧れであります

アサガオが
ヒマワリが
ふたつ寄り添って
わたしたちの庭に咲いているのをみると
わたしは
くやしくて　くやしくて
しかたがないので
あります
もう
いっそのこと
「人間の条件」の梶みたいに
みちこ・・・みちこ・・・
かえってきたよ・・・
と言いながら
息絶えていきたいのでありますが
今は、夏
雪もありませんし
ここで息絶えたら
すこしもかっちょよくない、と
誰かが言うのであります

それが、誰だか　とんと分かりませんが
神様とかいう代物でないことだけは
なんとなく、確かなようです

わたしの憧れは
ギャマンの玉
なんかじゃぁなく
あなたで
あります
あなたで　あります