東京を離れて
番田
失ったものはあまりにも大きい
そう 俺は気づいていた
ニューヨークの薄暗い地下鉄にもたれながら
いつも 俺は 思っていた
きっと帰るべき場所があったはずだった
終わりのない連日の度重なる夜勤
本当は金なんていらないはずだったのに
いつから俺はこうなったのだろう
自由詩
東京を離れて
Copyright
番田
2011-08-30 14:19:07