武器を手にする
長押 新


戦うために、
青年は武器を持つ、
背中には、
十字架を負う、
張りつけられてはじめて、
罪となる誰かの、
背中に乗せられた、
たった一つの都市すら
発する言葉を
失ってしまった
我々の肩に注ぐ、
人間の暴力のために
武器を持つ
火が放たれる、
青年の足が燃えるころ
猶予を願っている



自由詩 武器を手にする Copyright 長押 新 2011-08-28 18:40:40
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