軽井沢へ行ったの
はだいろ


夏休みを、なんとか、
2日取って、
土日とくっつけて、
4連休の、二泊三日で、
軽井沢へ行った。
彼女と行った。
新幹線で行ったの。
たった1時間でつくのさ。


なんだかわからないけれど、
彼女と手をつなぎ、
旧軽井沢の通りを、
歩いて、
ホテルへ、
帰ってくると、
ものすごい、疲労を感じた。
それで、
ぼくはもう、
9時には、眠ってしまった。
彼女は、つまらなそうだった。


なぜ、
あんなに、疲れるのか、
帰ってから、
考えたけれど、
よくわからないが、
たぶん、
ぼくの深層心理のなかに、
ものごとを楽しんだり、
幸せを感じたりすることへの、
鋭く止まない抵抗があるせいだと思う。
なんの原因かは、
もうわかるはずもないけれど、
ぼくはただ、
その深層心理の働きを、
消したくて、
消したくて、
ハワイの教えをまねた。

ごめんなさい。
許してください。
ありがとう。
愛しています。


ただ、そう唱えれば、
いいのだそうだ。


たったの何枚かだけ、
撮った写真を見てみたら、
なぜか、
楽しい思い出のように、
こころが懐かしくなる。
いや、
何を言ってるのだろう。
ほんとうに、
楽しかったんだよ。
とても、楽しかったの。
手をつないで歩くホテルの廊下、
窓にやわらかい高原の風が、
カーテンをふくらませてた。






自由詩 軽井沢へ行ったの Copyright はだいろ 2011-08-23 20:44:02
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