「十六歳・最後の優等生」二(2010〜2010)
榊 慧

粉塵と血と寄せた眉紙面越し見ている我は屋根ある下で

少女期という期間とは恥ずかしきものであるなとこのいもうとに

窓ガラス叩く雨音憂い帯び明日は自転車乗れるだろうか

なにという鳥か知らねど耳に入る音を思いてここは陸だと

神の子になれはしないがなりたいと思うは秋の蓑虫たちか


短歌 「十六歳・最後の優等生」二(2010〜2010) Copyright 榊 慧 2011-08-21 20:54:28
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