飲み込む
あ。
きっと
鋭角にはねかえったであろう
熱を
うっかりと飲み込む
お腹に、沈んだ
あらゆる隙間から
姿を変え形を変え向かってくる
じかに目を合わせないように
うつむいたまぶたの
その薄い皮の上までも
乱雑に、なぞるように
多分まだ大丈夫
大きく開いて、飲み込んでゆく
お腹いっぱいになるまで
季節が変わるまで
汗をぬぐおうとした手のひらから
少しだけ、こぼれた
自由詩
飲み込む
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あ。
2011-08-18 19:41:33
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