夏空・夏服・夏休み
うずら豆

陽射しが肌を焦がしていく
軽い痛みと浮き上がる眩暈
焼け付いた肌に
沢山の汗が寄り添う

湧き上がる入道雲
蝉の声を打ち消す夕立
それでも明日には
また仲良く鳴くのだろう

自転車で駆け抜ける
熱帯夜の街は眠らずに
包み込まれた身体は
涙の存在すら忘れさせる

月は水蒸気で煙り
道を見失った僕を
更なる迷宮に誘う
それが快楽かのように

明日もやって来る夏空
どこか優しくて
孤独いっぱいの僕でさえ
ふと君が傍にいる気がした


自由詩 夏空・夏服・夏休み Copyright うずら豆 2011-08-18 15:20:22
notebook Home 戻る