花と髪
北岡 瑛美子
無防備に黒髪絡める薬指 乳白色と桜色の爪
くちなしの綻びのない芳香に閉じ込められし柔らかな肌
女子寮の森の香、靴を置く落ち葉 紅茶の茶葉に面影を見る
舌触り この雨の日の洋梨の瑞々しさに初恋を思う
短歌
花と髪
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北岡 瑛美子
2011-08-15 02:07:58