かげの子ども
中川達矢
影をどこかに落としてしまった
はだかで銭も持たずに
どこで何をしているのだろう
夜になればお腹をすかせて
この騒がしいあしもとに帰ってくると
淡い希望をよそに
よその影と交わり合い
自立した影のあしもとに
それはそれは
親によく似た子どもがいた
自由詩
かげの子ども
Copyright
中川達矢
2011-08-13 18:46:08
縦
この文書は以下の文書グループに登録されています。
10行詩