うそつき
中川達矢

あめはうそだよ
むこうはどうせ晴れている
公園にそなえつけた船でもこいで
地平線にぶざまなきせきを残す
なるほど
もやは信じてもいいのか
それはもう間を隠してくれるから
いきいきとしてしまった生きものを見て
あめはうそだったとわかるけど
いずれ消えゆく小説をえがいていた


自由詩 うそつき Copyright 中川達矢 2011-08-12 22:27:51
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